野菜に関する資格で人気の野菜ソムリエ。ただ、自分に合った資格の取り方や費用、試験対策で不安な方も多いかと思います。
そこで実際に野菜ソムリエになったすばるが詳しく解説します。

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野菜ソムリエは野菜の魅力を伝えるスペシャリスト
野菜ソムリエは野菜や果物の知識を身につけて、おいしさや魅力を伝えることができるスペシャリスト。
野菜ソムリエは現在5万人以上が資格を取得して、家庭の食生活を豊かにしたり、食の様々な分野で活躍したりしています。
ぼくも野菜宅配の情報サイトをしている以上、読んでくれた人にもっと野菜の魅力を伝えたいと思って資格を取得しました。
一緒に受講したほかの参加者の方に聞くと、「野菜が好きで詳しくなりたい」「食に関する仕事に活かしたい」という方が多かったですね。
野菜ソムリエの資格の種類と費用
現在、野菜ソムリエの資格には、「野菜ソムリエ」「野菜ソムリエプロ」野菜ソムリエ上級プロ」という3つの種類があります。
どのコースでも受講することができますが、費用や試験の難易度が変わってきます。
野菜ソムリエ
野菜ソムリエは3つの資格の中でも入門的な立ち位置で、赤いスカーフが目印です。
野菜が好きで、まずは野菜や果物について総合的な知識を身につけて、自分の食生活や仕事に活かしたいという方向けの資格。
試験は筆記試験(マークシート方式)のみで合格率は85%程度。
なお、野菜ソムリエは永久資格なので、資格取得後は更新をしなくてもOKです。
今回、ぼくが取得した資格は、この野菜ソムリエになります。
カリキュラム | 全7科目 ・ベジフルコミュニケーション ・ベジフル入門①②③ ・ベジフルサイエンス①② ・ベジフルクッカリー |
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費用(受講料) | 148,000円(税込) |
野菜ソムリエプロ
野菜ソムリエプロは野菜ソムリエよりも専門的な知識を身につけたプロフェッショナルで、緑のスカーフが目印。
現在、食に関する職業についている方が、この資格を取得することが多いですね。
試験は筆記のほかに面接試験もあるので、合格率は30%程度となっており難易度もグッと高くなります。
こちらの資格は更新制なので1年に1度の更新が必要です。
カリキュラム | 野菜ソムリエ7科目 野菜ソムリエプロ11科目 |
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費用(受講料) | 320,500円(税込) ※野菜ソムリエ有資格者の場合172,500円 |
野菜ソムリエ上級プロ
野菜ソムリエ上級プロは野菜ソムリエのなかで最上級の資格で、紫のスカーフが目印。
野菜に関する深い知識をもとに、資格取得後は食に関する事業をしたり、食関連のイベントをプロデュースしたるする方が多いようです。
試験は一次試験で事業計画書を提出し、二次試験ではその事業計画書をもとに面接試験となっています。
試験は非常に難しく、野菜ソムリエ上級プロは現在までで143名しか合格していません。
また、こちらの資格も更新制(2年ごと)で、活動レポートの提出やコラムの執筆といった更新するために必要な要件があります。
カリキュラムと費用については、現在非公開となっています。
野菜ソムリエ講座の受講方法は大きく分けて4つ
野菜ソムリエ講座の受講は「通学制」「半通学制」「通信制」「通信制(地域校ワーク付き)」の4つがあります。
通学制
通学性の魅了は講師から直接学ぶことができることですね。
ぼくも講師の話を直接聞きたかったですし、どんな人が野菜ソムリエを受講しているのか知りたくて通学制にしました。
もし、急に都合が悪くなっても、受講できなかった科目を別の日程に振り返ることができます。
半通学制
半通学制は基本の4科目は通学で講師から直接学んで、残りの3科目は通信教材で学ぶカタチです。
通信制
7科目全てを通信教材で学ぶスタイルです。
通信制(地域校ワーク付き)
こちらは通信制の内容に加えて、各地の地域校で食べ比べ体験や課題作成レクチャーを受けることができます。
講師や野菜ソムリエの先輩に質問できる受講スタイルがおすすめ
個人的には通学制、半通学制、地域校ワーク付きの通信制のどれかがいいかと思います。
理由としては通信制だけだと課題作成で苦労するので、講師や先輩ソムリエに質問できるほうが課題作成が楽になります。
あとは講師から直接教わったほうがいいか、自分でコツコツやるほうがいいかは自分の好みですね。
野菜ソムリエの資格取得後の仕事への活かし方
自分で野菜ソムリエの資格を取ってみて分かったのですが、野菜ソムリエになったからといってすぐに仕事につながるわけではないです。
ただし、自分のやり方次第では活躍できる場所はたくさんあります。
具体的には
- 料理教室や食育関係の講師
- 野菜や果物のプロモーション(対面販売など)
- コラム執筆
- レシピ開発
- カフェやレストランの開業
このほかにも自分のアイディアとやる気次第では、多方面で活躍できる可能性があります。
ぼく自身も知り合いに「野菜ソムリエの資格を取ったんだ」と伝えたところ、今度知り合いを集めて料理教室をすることになりました。
こんなふうに小さなことから始めて、ステップアップしていくのもアリかなと思っています。
野菜ソムリエ試験の難易度と試験対策
いちばん初級となる野菜ソムリエの試験ですが合格率85%となっています。
試験は筆記試験のみで120分のマークシート方式。
500点満点で350点以上で合格となり、野菜ソムリエとなることができます。
ちなみにぼくは447点で9割近い得点で合格。そこで、今回はぼくが行った野菜ソムリエの試験対策を紹介します。
試験を受けるために必要な課題
試験を受けるためには、試験日当日に課題を提出しなければなりません。
「ベジフルカルテ」と呼ばれる課題で、自分の選んだ野菜にどんな特徴があって、その特徴を活かしてどんな料理を作るかA4のカルテに記入しなければいけません。
しかも、これを8枚分。
なかなか大変なので、前もって計画的に書き溜めておくことをおすすめします。
課題に不備があると試験終了後に呼び出されて、修正する必要があります。
難易度と試験対策
試験問題は全て野菜ソムリエのテキストから出題されます。
逆に言うと、このテキストさえしっかり頭に入れておけば、そこまで難しい試験ではありません。
そして、マークシートなので頭のなかに知識がある程度入っていれば大丈夫です。
基本的に1日1回テキストをよく読み込んだあとに、その内容を思い出してみてちょっと不安な部分は次の日に重点的に読み込むということを繰り返せば十分です。
これを繰り返していけば自然とテキストの内容は頭に入っています。
過去問はないので、ぼくはひたすらテキストを読み込みました。
試験問題は200問近くありますが、テンポよく解けば時間はあまるくらいです。
ぼくも最終的には30分ほど時間があまって、残りの時間は答えの見直し時間に当てることができました。
まとめ:野菜ソムリエ講座を受講した感想
いちばん良かったのは、やっぱり野菜に関して詳しくなれたことですね。
今までは野菜の味に注目しがちでしたが、栄養素や産地、品種の特徴といった視点で野菜を見れるようになりました。
そして、それらを自分でまとめて分かりやすく書けるようになったのも大きいですね。
あと、新鮮な驚きだったのが、人によっておいしいが違うということ。
同じ野菜で品種別の食べ比べをしたとき、おいしいと選んだ品種が人それぞれで違ったんですよね。
当たり前のことなのかもしれませんが、自分の味覚だけで野菜を判断するのではなくて、いろんな人に野菜のおいしさが伝わるように勉強を続けなくてはと思いました。
まとめ:野菜ソムリエの資格についてこう思う
野菜ソムリエ講座の内容と試験対策、そして受講した感想について書きました。
野菜ソムリエの資格は野菜に興味がある方におすすめで、野菜を見る視点がたくさん増えるので普段の生活や料理が豊かになるのは間違いありません。
そして、仕事に活かすという点でも野菜ソムリエの資格があれば、たくさんの人に野菜の魅力やおいしさを伝えられるようになります。
日本野菜ソムリエ協会では資料請求や無料の説明会を行っているので、興味がある方は資料を取り寄せたり説明会に参加してみたりしてもいいかもしれませんね。